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シャーマン ファイアフライ : ミニ英和和英辞書
シャーマン ファイアフライ[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

シャーマン ファイアフライ : ウィキペディア日本語版
シャーマン ファイアフライ[ちょうおん]

シャーマン ファイアフライ(Sherman Firefly)とは、イギリスが国産の17ポンド(76.2mm)対戦車砲アメリカ合衆国製のM4シャーマンに搭載した巡航戦車中戦車)である。
==背景==
第二次世界大戦中、イギリス軍北アフリカ戦線におけるドイツアフリカ軍団との戦闘で、マチルダII歩兵戦車バレンタイン歩兵戦車クルセーダー巡航戦車チャーチル歩兵戦車などの既存のイギリス製戦車〔ノルマンディー上陸作戦のころにはチャーチル戦車以外は全てヨーロッパの前線から引き上げられたが、架橋戦車砲牽引車、自走砲などの特殊車両に改修されたうえで運用が続けられた。〕の主砲である2ポンド対戦車砲6ポンド対戦車砲ではドイツ国防軍戦車に対抗不可能になりつつあることを認識していた。特にチュニジアにおける戦闘で、米英軍の前に姿を現したティーガーI 重戦車は、2ポンド砲や6ポンド砲は勿論、M4シャーマンの75mm砲のゼロ距離射撃でも貫通不能な正面装甲と、逆に米英軍戦車を遠距離から撃破可能な8.8cm KwK / L56による攻撃力を兼ね備えていた。イギリス軍はヨーロッパ大陸における反攻作戦には、ティーガーI を撃破可能な火力を有する戦車が必要不可欠であることを痛感していた。
イギリス軍は、新型の装弾筒付徹甲弾(APDS)を使用すればティーガーI の正面装甲を1,500m以上の距離から貫通させることが可能な17ポンド対戦車砲の量産と配備を急いだ。この砲の実戦投入はチュニジア戦からで、後のイタリアにおける戦闘での運用でも砲自体には何の問題も無かった。しかし、当時のイギリス戦車には自国内の鉄道路線での輸送における車両限界に対応する車幅制限がかけられており、結果砲塔リングの直径も制限されたため、当時最新鋭のクロムウェル巡航戦車ですら17ポンド砲を装備不可能という問題があった〔この車幅制限は後に、戦車の輸送を鉄道ではなく戦車トランスポーターで行うことが前提となったため、センチュリオンの開発にあたって廃止された。〕。イギリス軍需省はクロムウェルを基に、17ポンド砲を搭載可能なチャレンジャー巡航戦車の開発を推進したが〔この他にも、バレンタイン歩兵戦車の砲塔を撤去してその車体に17ポンド砲を搭載したアーチャー対戦車自走砲や、M4シャーマン同様にレンドリース供与されていたM10ウルヴァリン駆逐戦車の主砲を換装したアキリーズ駆逐戦車なども設計、製造された。〕、不具合が頻発した上に生産も遅延し、1944年のノルマンディー上陸作戦決行に間に合わなくなる恐れが出てきた。
1944年当時のドイツ軍戦車は独ソ戦におけるソ連赤軍戦車との性能競争の結果、装甲防御力、攻撃力ともに西方電撃戦の頃と比較して大幅に強化されており、主力は長砲身のIV号戦車G/H/J型パンター中戦車に更新され、少数ではあるがティーガーI / ティーガーII 重戦車も相変わらず脅威であったのに対し、シャーマンの75mm砲は前述のとおり対戦車戦闘能力が不十分で、より対戦車戦闘に適したM1A1 76mm砲でも、ドイツ軍重戦車に正面から対抗できる威力を持たなかった〔当時のアメリカ軍では、戦車は歩兵の支援を主任務とし対戦車戦闘はM10M18ヘルキャットM36ジャクソンなどの駆逐戦車が担うものとする独自の用兵が前提となっており、対戦車戦闘に適した3in M7及び76mm M1A1(共に弾頭は同じで口径76.2mm)高初速砲は榴弾の威力が75mm砲より劣ることもあって、M4シャーマンよりもM10/M18駆逐戦車に搭載される(M36は90mm砲を搭載)ことが多く、新型のタングステン芯入り高速徹甲弾(HVAP)も駆逐戦車の部隊へ優先的に供給された。〕ため、北アフリカやイタリアで経験を積んだ英軍は、このままでは戦車部隊にかなりの損害が出ることを予想し危機感を募らせていた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シャーマン ファイアフライ」の詳細全文を読む




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